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森の本棚
森に巣箱を置くように、クリニックには幾つかの小さな本棚が設えてあります。
そこに並べられた本たちについて少しずつ紹介します。
入れ替わりがあるので見当たらなければスタッフや院長にお尋ね下さい。
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統合失調症を患ったお話 Himaco
統合失調症の当事者が語る
症状と治療について大切な「伝えたいこと」
クリニックの本棚の一角に、精神疾患について書かれた本を集めています。
苦しんでいるのは皆さんだけではない、1人ではないぞ、というメッセージを込めて当事者の方の本を並べることが多くなっています。
ちなみに統合失調症は100人に1人の方がなる病気で、決して珍しくはない身近な病気です。
この本の絵と文を書いたHimacoさんも統合失調症にかかりました。
優しい絵柄と素朴な文章で綴られています。
ページ数も多くなく、絵本なのですぐに読み終わることでしょう。
ただ、発症して何が起こったのか分からずに不穏になる気持ちから、治療に目覚めて病識を獲得していくまでの経過が克明に描かれています。
私は胸が苦しくなりました。そして、祈るような気持ちで最後のページを閉じました。
ハッピーエンドと言っていい終わり方ですが、人生はこれからも続きます。治療も続くことでしょう。ずっと幸せが続きますように。
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